2016年お盆ツーby9684さん
最終更新:2016/9/15


 プロローグ

 お盆の一週前、重量車クラブの面々は焼肉をツツいていた、
話題は各人のお盆ツーリングの話、
親分と しものさんは例によって北海道に行くという、
(親分は嫁さん孝行)

自分は今回は東北を回ろうと宿を予約しておいた、
青森、岩手、秋田辺り、
ちょっとフェリーに乗りたかったので、
陸奥湾フェリーを予約していた

 あとは、岩手の久慈なんかで
あまちゃんのロケ地でも行こうかとのんびりかまえていた。

 久しぶりにたらふく肉を食い、
酔っ払って気持ちがよかった、・・・・

 しかし何かがワシの心の中で叫んでいた、
「正直に行動せんと後悔するで・・」

 夜中にパソコンを叩き「ニヤリ」としたおっさんがいた。


8月12日夜〜

 盆前の仕事にケリを付け、自宅を午後8時出発、




毎度のごとく金沢西ICから北陸道を北上、
ひとしきり走って夜明け前には青森県弘前辺りに到着、
岩木山の麓で一服、




 構造物オタクとしてはどーしても見たいものがあったのだ。

 ・・・・・・遠目にもわかるぶっ飛び感150% 
青森県民もやるもんだ


    ハイ、JR五能線、「木造駅舎」です、 
なんぼ土偶が出土したからってすげぇ・・
     (なんでも夜は目が光るとか) 子供泣くよ・・
   只のローカルな駅舎なんだけど最高だわ



  いたく満足したおっさんは、十三湖に向かうのであった。
十三湖、湖畔を右に眺めながらR339に合流、
目指すは竜飛岬、岬までの道は大のお気に入り、
気分よく走って、「青函トンネル記念館」着。
 
 ここから青函トンネル作業坑に降りれるのだ、
うーむしびれる。←構造物オタク

 トロッコ列車で地中駅着、


正直大昔の機材でよくもまあこんなトンネル堀ったってのが驚き、
シールド機もなかったのに素晴らしい。
 見学してやっぱり人間って凄いってのを再認識した地中探検であった。



 そのあとは、お約束の階段国道を見て、


そこの食堂でホタテラーメンとイカ焼き+ノンアル


 ラーメンのホタテがあまりにも立派で満腹、



さて腹も膨れたのでフェリー乗り場へ向かうべく県道14号を南下、
この道もとってもストレスフリーなのだ。

 フェリーの時間までは余裕があるのでのんびりと山中を流す、
青森っていいとこだなァ。




津軽半島を南下、蟹田港に到着もそのまま南下

 あれっ? 
ここから陸奥湾フェリーに乗るんじゃなかったっけ??

 そして到着したのは青森港






 心の中の叫びに正直に従った私、
やっぱり人間正直が一番。←偉そうに

 二ヒヒ、フェリーが取れたのよ、
津軽海峡フェリー 「びなす」2:50発、函館行きウヒヒ

 やっぱりワシもほっきゃーどに渡るのだ

(クラブのLINEでは非難轟轟だったらしい)

 まあ、いつもながら寛大な女房に感謝感激雨霰である。


 いつもなら仮眠するんだけど、
真昼間の移動なので嬉しくて
ずっとデッキで青森→北海道に変わる景色を眺めていた、
函館には6時頃到着だ、


 目前に函館山が迫ってきた、


そうだ、チェックインまで時間がある、
夜景を見に上がろう、

 なんでも日本3大夜景だそうだ、
おっさん一人では気が引けるがまあいい、

 函館港から市内を経由してロープウエイ乗り場へ、
バイクは山頂まで進入禁止だそうだ


 やはりすごい人出、カップルばっかやし・・・・むーん・・・


 たった5分ほどで函館山 山頂駅着、
日も落ちてちょうどいい時間やと思い期待して降りた。

 ・・・・・・あまりにも凄い眼前に広がる光景に言葉を失ったおっさんがいた・・・・



 ・・・いやあ、たしか 自分は夜景を見に来たんだったよね? ←自問自答するワシ・・・

 目の前には夜景どころか人しか見えん、
まさに人景・・・・

 そして飛び交う「#$%&)&’<K`+><&$#%?」というあちらのことば・・・
周りはほぼ、○国の観光客の皆様方・・・

  ついぞ肉眼で夜景は見えずカメラ越しに見ただけ、


身の危険を感じたのですぐさま撤収、
今夜の宿のプロモート函館に逃げ込んだ、

 夕食の居酒屋で隣の人が旭川のツーリングライダーだったので、
いろいろ情報を聞けたりして盛り上がった、

 よっぱらいつつ、「やっぱり日本語で会話できるって素晴らしい」と、しみじみ思った夜だった。


8月14日

初日の宿は プロモート函館、
大浴場は無いけど清潔でいい宿でした、
朝食も美味かったし。

 とりあえず上陸したので予定は全くの未定、
本日はルートイン帯広に取ってある、只それだけ。

 天気予報とにらめっこしてとりあえず噴火湾沿いに下道を走る、
森を抜けたところで天気も晴れてきた、
道の駅で北海道限定のジョージアをぐびり、


「うはー甘い」 疲れ取れるわコレ。



 延々と続く海岸線を走る、
旧道があればそちらにそれてみたりするが、
基本国道しかなくいい加減飽きてくる、

 っと、素敵なライダーズハウス発見 ←(勝手に言っているだけです、バス停です)


 凄く立派で手入れされてます、
ここで宿泊したら気持ちいいだろうな?←(バス停です)

 ちょっと後ろ髪引かれた私です←(だからバス停だって)



 なんだかんだでもうすぐ室蘭、
手前の小さい漁村(南黄金)の道端で満開のアジサイに遭遇、


 「え?もう8月も末なのに、満開やん、」

 アジサイ大好き人間なのでちょっとうれしかった、




 室蘭の町に入る、製鉄の町室蘭、 
なんとなく町の空気が茶色っぽく感じたのは気のせいだろうか?


なんとなく茶色っぽい←(気のせいだろ)室蘭市街を抜け、
でっかい白鳥大橋(半端なくでかい) を渡って山道を抜け、
「チキウ岬」着、 まあ、ここもカップル御用達だ、うーむ場違い・・・

 なんでも水平線が丸く見えるとか・・


 うーむ、魚眼なら見えるのかわからんが
自分の視野では無理でした ハハ。

 誓いの鐘がひっきりなしに鳴り響く岬を離れ、
オタクなおっさんは カンチレバークレーンを撮影してご満悦、



 ここで天気予報を見ると、
未だ行ったことのない美瑛とか、富良野のほうが晴れマーク!

 登別室蘭ICから道央道に乗り、とりあえず夕張を目指す、
苫小牧からは札幌方面がかなり混んでいた、

 夕張で高速を降り 売店でメロンを一欠け食べて
そのままR452を北上、いやあ良い道でした、

 それまでの鬱憤を晴らし 
途中「シューパロ湖畔」 で雄大な埋没林をパチリ


 そのまま美瑛まで北上して気持ちイイ丘陵地を縦横無尽に走りまくった。

 いやあ、どこ走っても最高に気持ちいい、眺めも最高! 

 少し南下して「千望峠」で休憩、遠く十勝岳が見える いい気分、

 まだ明るい、明日の天気は微妙なので今日は走り溜めとばかりに
富良野界隈を走り回っていた96843であった。


  気分は、「まァ、宿の帯広なんてすぐそこでしょ」・・なんちて、←(でっけー勘違い)



富良野はイイ、なんたって景色がいい、
この伸びやかさは本州ではありえない、


 こんな丘陵地に札幌の時計台が建っていたら
「日本3大がっかり名所」を返上できるのに・・

 まあ、今のところも建てたころには周りは何もなかったんだろうけど・・

  お約束のフラワーファームや、
干し草バウムクーヘンの写真をとって、ご満悦の私、






 「さァ、そろそろ日も傾いてきたし宿に向かうべ、
まあ、一時間かからんやろ」っと、
  ナビに「ルートイン帯広」と入力・・


  地平線まで伸びる直線道路の路肩でナビを見て凍り付くおっさんがいた、


   「ルートイン帯広駅前、126q・・・」

   ・・・・うそ??? そんなにあるん(絶句

  とりあえず給油だ、北海道のガススタは5時にはもう閉まる、

  結局宿に着いたのは8時ちょっと前だった、(汗”

 しかし「ルートイン帯広さん」(あえてさん付け)は
ちゃんと自分の分の駐車スペースを空けてくれていた、 

 良い対応のホテルは疲れも取れるよね、
最近はルートインがお気に入り。


何とかルートイン帯広に到着、大浴場でさっぱりして 夕食へ、 
帯広と来たら豚丼でしょう

 ふらっと入った居酒屋で串を肴に作戦会議、
シロとバラは美味かった、


 最後に豚丼を食す、やっぱり美味いね、
牛丼なんかより豚丼が好きです。


 この日はとどめの120`が効いたのか爆睡でした。


8月15日

 翌日は雨模様、
朝食後チェックアウトすると、フロントの姉ちゃんが、
「バイクは準備が大変でしょうから、フロントの
ピロティ(屋根の下)をお使いください」と言ってくれた


 いやあ、やっぱりいいぞ ルートイン ファンになっちまった



 さて、とりあえず雨から逃れるのに 
帯広から南下、さあて、どこ行こう?

 とりあえずガイドブックに出ていた
若かりしころブームになったとこでも行ってみよう

 今の今まで帯広にあったなんて知らんかったワシ。


何年、いや何十年前だったか、大ブームになったあそこ、

 「愛の国から幸福へ」の 愛国駅だ、(すでに廃線だけど)



 はい、いたってふつーの駅舎です、早朝なのでワシ一人、
正面に土産物屋が一件、ただそれだけ、

 ハイ「がっかり名所」追加です・・・・


 そのまま南下すると 「幸福IC」の看板が・・・ 
なんかいいことありそう、タダだし(笑



 しばらくすると、幸福駅舎が(跡)が見えてきた 
「なんや、ここもふつーじゃん」・・・


 と、思ったのはトイレで、
その陰に鎮座している本物はエライことになっていた・・・

  思わず、「うわっと」声が出た・・・

 ・・・「いやねぇ、だれしも幸福に成りたいわね、
でもねぇ、これは無いっしょ」・・・・


 まるで神社のおみくじ木状態の駅舎、
隣の売店でカップル用の切符をまねたステッカー見たいのを売っているらしい、 

 おまけにここにもカップル用のベルがあった、ハア

 ぼろい駅舎に真っ白な「幸福駅」の看板が哀愁を誘ってました・・

 「がっかりからげんなり」の駅でした



 日高の方に青空が見えたのでそのままふらふらと南下していく私でした


フラフラ南下して十勝スピードウェィ近くの道の駅で一服、
初アイス「アンズソフト」美味い!




 あまりにもココの姉ちゃんの愛想がよかったので、
お土産をまとめてここで買う。



 天気は快晴になってきた、
ふと見ると今までいた北の方の空が真っ青だ、

 このまま日高の方もなんだかな?と思っていたので、予定変更、
日勝峠を目指す、

 もっかい夕張でも行ってみっか、イイ道やったし 

 日勝峠、下界は好天でしたが、頂上の峠付近は霧で凄かった、
メッシュじゃ寒かった。



 そのまま下っていくと、途中「樹海の湯はくあ」という日帰り温泉発見、
少し濡れて気持ちが悪かったので着替えついでに一風呂浴びる、
すんごい熱かった、 


面白いのが郵便局と併設ってとこ、こんなの初めて見た、
休息室でのんびりしていいとこでした



 そのまま追分方面に向かい、本日のミッション前に腹ごしらえ、

 なんでも苫小牧に来たら「これは食っとけ」というあれを食いに行く

 地元のソウルフードらしい、ちょっと期待・・・


苫小牧に来たら「とりあえず食っとけ」という ご当地のソウルフード

 ただっぴろい36号線を南下したところに店はあった。

 なんでもここが その総本山らしい、

 さっぶい冬にはたまらなく美味いらしい、
「カレーラーメン」と、「ホッキ餃子」だそうだ。

 一応中華料理店なのだが、入店前から強烈な加齢、いや、カレー臭

 ガイドブックの案内どうり、「カレーラーメン」と、「ホッキ餃子」を頼む


 ・・・・・すみません、フツーです、

 改めて地元金沢カレーのレベルの高さを再認識いたしました、
あと、自分的には麺への絡みを含めてやっぱしカレーにはうどんでしょ、
ラーメンだと麺に絡みすぎ・・・

  食い終わってもめっちゃルーが余るので、
隣の客はライスに掛けて食っていた、

  自分は何とか飲み干しましたが、夏場はきついですねェ・・・



 そのあとはウトナイ湖でアイス食って 
殺風景な道を苫小牧東港に向かう

 本日のミッションは、自分と同じくソロツーで北海道に来ている 
しものさんをお見送りに行くのだ、
 (しものさんは今日のフェリーで新潟に向かうんです)

 まったくもって殺風景な苫小牧東港だが
フェリー乗り場はごった返していた、 
が、無事しものさんと合流、お見送りできました、


 こんな最果てで仲間を見送れるなんて、何かカッコいいよねェ



 出港は19:30なので、しものさんと別れて
自分はルートイン苫小牧に向かいます、

 無事ホテルにチェックイン、
いやァ、ここの駐車場最高です、
屋根下でその隣に交番が・・
 セキュリテイ万全です(笑


 今日が道内泊最終日でしたが
ホテル内のレストランがあったのでそこでのんびり夕食・・



 そうそう、今日をもって、去年のオロロンラインで北海道警に捕まってから
無事一年経過しました、とりあえずサービスポイントは無くなりました(笑

 一年後のその日を又北海道で迎えるとは感無量 ざまーみろ!
                             ↑
                            (まったくもって反省無し)


8月16日

さて、今日は道内最終日、
夕方19;00までに函館フェリー乗り場に行けばいいので
とりあえず天気予報とにらめっこ。

 道南方面は何となく天気は良さげなので
いまだ見ていない羊蹄山を見に行こう、

 本当は下道を行きたかったがフルウエットなので
高速で豊浦辺りまで流す、途中のPAで小休止、

 ここの自販機で水を買ったら「長野県安曇野のおいしい水」が出てきた
・・・・なんだかな?



 羊蹄山の麓辺りは天気が良かったので
走り回っていると、ふと思い出した

 「確か今日親分は小樽から、余市のニッカ記念館に行くと言ってたような・・・」

 早速連絡取ると午後には記念館に行くと言う、
それでは合流しましょうということで、
自分は県道繋ぎで(その方が楽しい)余市のニッカウヰスキー記念館へ、
去年は正門前で写真撮っただけだけど、とても立派な記念館がありました、
(やっぱり〇国の方が大挙していましたが)


 しばらくして親分夫妻登場!やっぱり仲間と会えると嬉しいですね、
奥様も楽しそうで嬉しかったです、


 ご夫妻は館内見学されるので、自分はここで記念撮影してもらってお別れ、
(親分夫妻はこの日の苫小牧東港から新潟に出港)



 ここから日本海側(天気が良いので)へ出て 
最後に函館近くで見たかったものがあるので南下します、
 
 とりあえず濡れずに森まで南下、
ここから北海道駒ヶ岳海沿いをぐるりと回って「しかべ間歇温泉公園」へ

・・・有料でした・・・


 ・・・間歇泉、まァ、時たま「ぶしゅ?」と吹き上がる噴水みたいなもの、

 でも、どうしても見たかった、
どんな迫力で吹き上がるのか?
わくわくドキドキのワシ


 有料です、
たぶん周りから見えないように(ただ見できないように)
エライ立派な建物で囲ってある

 そりゃ有料にしないともとはとれません・・

 300円払って噴水口の前に陣取る、
夕方なので客はワシ一人・・・

 なんでも15分間隔で吹くそうだ

 しばらくすると、「ぶほっ、ぶほほっ」っと地中が響き←気のせいです

   「ぶはぁ?????ぶふふっ」つって(約十秒ぐらい?)


「ぶふぅ」・・

はい終わりです・・・ 「へっ?、終わり??」


 まあ、自然の驚異は分かったが、うーん・・・

 おなじ300円なら花火セットの方がよかったと思うのはワシだけだろうか?



 さあ、ここからは函館港を目指す、

 道道83号で亀田半島を縦断し函館市内へ、
途中「トラピヌチス修道院」があったので寄ってみる


 何か記憶の底にそんな名前があったような?? 

 (あとで友人がバター飴で有名と教えてくれた)  ←(そうそう、思い出した)


 夕暮れ迫るフェリーターミナルに無事到着、


20:30出港で、青森には17日0:00着、

 三時間ゆっくり寝れました、


 今回は暗くなってから出港だったので感傷に浸らずに済みました(笑

 そのあとはフツーに来た道を南下、
秋田?新潟間で豪雨にあってETCがお亡くなりになった(涙

 ETCバーに3回ほど殴られそうになりながら15:00時頃野々市に帰着、楽しかったァ


 今回も女房と家族に感謝です、 
三郎さん、しものさん、突撃合流ありがとうございました。

・・・あぁ、明日から日常に戻れるだろうか・・・・

おしまい




  走行距離 3250`(道内1650`) う〜む、のんびりだ




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