別冊 2009年 山陰ツーリング 96843編
最終更新:2009/7/14 06:50
2009.5.2(土)


 山陰ツー、ダイジェスト版その@


 出発前夜、塗りあがったばかりのFフェンダーを取り付け、
あわただしく荷作りをする96843、

 今回は「パット見、なんちゃって白バイ」仕様のため、メットも白を用意した、
これで黄色線もこわくねえぞ、←(意味不明)


 噂によると、今回のツー参加者の無事を祈って、
親分が12年蓄えていた髭をバッサリ剃り落としたという・・・

 にわかには、信じがたいが、流石としかいいようがない、


 「さすが親分、人格者、一生後に付いて行き(以下略)」なんてことを考えながら
最後の運動靴を押し込もうとするが、どーにも入らん・・・

 持って行くのをやめようと思ったが、しものさんの言葉が頭をよぎる、
 「今回は、登山もあるでよ」

 彼の言葉は絶対だ、うそや、はったりは100%ないのだ・・

 仕方無しに、夜の街用サンダルを外に出し、なんとか詰め込む、
時計はもう11時だ、早く寝よう・・・


 3時に起きて、集合場所の徳光SAに向かう、



 4時ちょっと前に先発隊6人が揃う。


 さぶろうさん&VFR800   ご存知親分。

 しものさん&GSX750E(通称クジラ)スーパーナビにてチームの頭脳。

 かたださん&RVF750    クラブの重鎮。

 ケビンさん&CBX1000   クラブ唯一のイギリス人

 かとうさん&V11ロッソ    今回グッチ組の一人

 ・・で、くろはし&VFR750  白バイもどき。

 の6人である。

  後発隊は、師匠と、ヤスジさんの二人、宴会までに到着予定だ。


 4時に徳光SAを出発、ドーパミンでまくりだ、もーたまらん・・

 しかし車が多い、北陸道でこんなに車を見るのは初めてだ、

 北陸道を敦賀で下り、舞鶴道で天橋立に向かう、もうすぐ分岐というところで
突然ケビンがスローダウン、路肩に停車・・・


 ・・あ〜、やっちまった、          続く。





山陰ツー、ダイジェスト版そのA

 朝食は、0000? 


 ここは、早朝の舞鶴自動車道、スーパーナビしもの氏は、
秒速数mで移動しながら、クラブメンバーの朝食を考察していた。


 「もうすぐ高速を下りる、この時間帯と、人数なら、マックか・・」

 「うーむ、マックとすれば、朝マックの時間帯だな、」

 「だとすると、マフィンセットにオレンジジュースか・・」

 「いやまて、セットだと、ポテトが付いてくるはずだ・・」

 「朝から脂っこいポテトは胸焼けするなぁ・・」

 「そうすると、単品注文か、・・うーむ?」

 「ちょっとまて、ファミレスの可能性は無いのか?」

 「となれば、Aセットのソーセージとスクランブルか?」

 「まてまて、Bセットの目玉焼きとハムも捨てがたい・・」

 「だと、半熟目玉にトーストという手が・・・」

 「しかしながら、クロワッサンにスクランブルも・・・」



 ・・と、メンバーのことはさておいて、彼の中で葛藤が始まっていた・・

 と、その時、はっと我にかえるしもの氏・・・


 後締めの親分から険しい口調で無線が入ったのだった!!

 「あ〜っと、ケビンスローダウン、どしてんろ??」


 しもの氏は速やかに隊列を路肩に寄せ、ケビンに駆け寄る、



 「ほわい??」 ←しのも氏

 「いっつ、えんぷてぃ、おーまいごっど!」 ←けびん


 あぁ、やっちまったのよ、高速ガス欠、CBX燃費悪!


 しかしながら、慌てず騒がず、持参のホースで
クジラのタンクよりガソリンを取り出すしもの氏、さすがだ。



 「ん〜〜〜ちゅ!」・・・「うげっ###!」

 ぐわ〜、ちょろっとガソリンを飲んでしまったしものさん・・・

 朝食が、朝マックやAセットじゃなく、ガソリンになってしまった・・

 (あんなに葛藤してたのに・・・・)

 尊い自己犠牲を前にして、涙ぐんでしまった96843であった・・






 日本三景、天橋立 


 無事給油、そして朝マック(ちょうどマックがあった)を済ませ、
次なる目的地は天橋立である。

 なんでも、ある山の頂から見ることが出来るそうだ、

 それもバイクで登れるという、ほんまかいな?

 拝観料を払ってバイクを進める、締まった赤土の道だ、

 中々眺めはイイ、だってガードレールもなんにも無いんだもん・・(汗”

 ようやく頂上にたどり着き、記念撮影、素晴しい眺望だ、(ホント)


 が、下りはめっちゃ怖かった。
RVFのカタディさんは「死ぬかと思った」と言っていた、
セパハンだもん、そりゃそうだ。

 まあ、ちょっとでもぬれていたら上れませんわ、ほんとに。

 流石日頃の行いがイイ6人←(ホントか?) ラッキーでしたねぇ(笑

 さて次なるは、鉄ちゃんマニア、必見です (かな?)






山陰ツー、ダイジェスト版そのB


 さよなら、餘部鉄橋 


 メンバーの中には鉄ちゃんはいないが、数年の後には、撤去されると言うことなので、
歴史的建造物、餘部鉄橋を見学。

 いやー、しかし車がすくないね〜 で、あっというまに、鉄橋下、ポケットパークに到着。

 自分にとっての記憶は、鉄橋から列車が落っこちたことか・・・

 今でも、「鉄橋下の、蟹加工場に・・」というニュースの下りは鮮明に覚えている、
 いやあ、どえらいことだよな〜

 そういや、金沢市内にも戦闘機が落ちたことがあったよな〜あれも凄かったよな〜

・・(なにを思い出してるんだ、ったく)



 さて、鉄ちゃんはいないが、構造物オタクが一人・・・

 ま〜、語る語る、休憩中語りっぱなし・・・(富士山マーク)

 世の中変なやつがいるよな、全く。








 砂丘はパスしてオサレな・・・ 


 9号線から、鳥取砂丘に向かうが、「砂像フェス」とかなんとかで、どえらい混み様・・・

 駐車場にも停められそうにないので、(だめといわれた)
砂丘はパスして9号線を西に向う、それにしても凄い渋滞だ・・

 腹も減ったので、海岸沿いのお洒落なカフェに入店、昼食を取る事に。

 ココで後発組、ヤスジさんからメール、「只今、コンビニで昼食中」




 ふふふ♪、我々は優雅にワインなんぞたしなむのだ←(水です)

 で、オサレなランチなんぞを頂くのだ・・ふふふーん

  ポークソテー、生姜風味と、ポークフライ、ライスセットだ。

 (まあ、巷では、生姜焼き定食と、カツ定なんだが)

 しかしながら、後発隊はかなりの距離を稼いでいる、やっぱりあの二人は(以下略)

 たぶん、中国道で捕まるに違いない、今日の宴会は盛り上がりそうだ(期待)

 さて、腹も膨れた我々は、本日のメインイベント会場に向う。





 我々、石川重量車クラブはモーターサイクルを愛する、ストイックな集団だ。

 それゆえ、ツーリングにも、「行」を課し、己の研鑽を目的とするのだ。

 昨年は、座禅と瞑想、そして大社巡りを行った。素晴しい。


 そして今年は近年無い、荒行が行われるそうなのだ・・・
  ↑
    (決めたのは、しものさんです、ココだけの話、ウッシッシ


 なんてったって、修験僧正がやる荒行ですよ、ハハ・・

 この辺の地理に詳しい方なら判るでしょう、アコですよ、ア・ソ・コ



 いやあ、よくまあ、生きて帰られましたわ、ホンマ、

 鈴鹿の1コーナーより怖かった、ワシ・・・

  さあ、どこでしょ?






山陰ツー、ダイジェスト版そのC


 親分、まさかの車検落ち・・・


 「あ〜ん?なんでダメなんけ?」

 必死に車検員(違うけど)に食い下がる重量車の面々、

 「なもん、理由になっとらんがいね(怒」 と、わし・・・


 今から我々は、国宝、投げ入れ堂を目指すべく、荒行にチャレンジするところだ、
しかしながら、車検場(受付)で、タイヤパターン(靴底)にクレームがついたのだ・・・


 あ〜だ、こーだと、必死に食い下がるが、流石仏門で悟りを開いている車検員(くどい)には通じない・・・

 結局、親分の履いてたスポーツサンダルが車検に落ちてしまった、

 仕方が無い、こんなとこでめげる訳には行かない、我々には、崇高・・(以下略)なのだ。
                                ↑(何が?)



 しかしながら、車検員の(受付の坊主らしきひと)次の一言は、
これからの荒行に闘志を燃やすクラブ員に冷や水を浴びせたのだった、


 車検員 「ハイ、わらじを買って、履いてください」

 親分  「わらじって、あのわらじ??」

 車検員 「左様で、・・で、500円でございます」

 親分  「・・・・・・」


  スイッチが入ったようだが、マナーモードのようだ。(尚更こえ〜げっそり




 気を取り直して、山門をくぐる、入山届けを出せと言う、大げさだな〜 (と、そのときは思った)


 親分は、慣れないわらぞうりで辛そうだ、




 さて、


 ・・・ん?登山道はどこ?

 ・・・目の前には、切り立った崖がある、

 ・・・そこに、木の根がロープよろしく垂れ下がっている・・


 ・・もーしかして、これ登るのですか?

 ・・我々は楽しい楽しいツーリングに来ただけなんすけど(泣き顔





 鉄の意志。


 さあ、目を瞑ってください、そして想像してください。


 目の前には、火に包まれた全日空ホテルが、

 その最上階には、あなたの最愛の家族(愛人可)が、泣き叫んでいます、

 助けられるのは、アナタしかいない、

 ここで行かなきゃ男じゃねぇ!

 水を被って、己の身の危険を顧みず、炎の階段を駆け上るあなた、

 かっこいいですね、漢の中の漢ですね、

 自分自身に陶酔してきましたか?


 さあ、ゆっくりと、目を開けて、そして認識しましょう、目の前の現実を・・





 信じたくないが、今、登山中だ、
どっちかと言うと、ロッククライミングに近いと思・・(たまに意識が飛びます) う。


 なんども「炎の最上階に・・」と、己のモチベィションを奮い立たせようとがんばる自分。

 しかし、残念ながら、眼前に迫るのは、カタディの尻だ・・




  「つらい」



 ・・しかしながら、人間ちゃあ、理屈なもんで、5合目あたりまで登ると、
周りの景色を見る余裕も出てきた。←(登山ハイ)



 いや、マジで危ないです、ココ。

 高層ビルの建築現場の方が安全です、だって、安全帯装着厳守だもん。

 落ちたら死ぬよ、ホンマ。 わらじとかの問題じゃないっすよ、エエ。

 今は春先で、葉が茂ってるから下のほうが見えないが、
秋は葉が落ちて、よく下のほうまで見えるでしょう、アア、怖・・・

 いや、もう二度と来ませんけどね・・





・・崖にへばりついていること、30分、鐘突き堂にたどり着く、

 あり? 一人足りんぞ?? 

      ん〜??どうした? まさか?     


 次回、「かおいろ」に続く。




山陰ツー、ダイジェスト版そのD


 かおいろ  


 ようやく鐘突き堂の下までたどり着いた重量車の面々。

 しものさんがちっと遅れたので、待機。



 たいそう顔色が悪いしものさんが到着、「ぐわ〜苦行じゃ〜」と一言。

 ど〜もこんなにしんどいとは想定外だったよ〜だげっそり

  ↑
   (企画発案は、しものさんです、ハイ)


 で、今回のハイライト、5mぐらいのほぼ直角の岩場登り、

 このチェーンで上るんだよね〜そうだよね〜  ←(半泣き)



 なんとか全員クリアたが、鐘を突く元気は無く、
只一人、元気一杯のかたださんにまとめて突いてもらう

 その後、投入堂のたもとに到着、(本殿には無理、絶対無理)

 引きつった顔で記念撮影。



 苦しかったが、来ていかった、家族じゃ嫌です、こんなトコ。

 仲間と牽制しあって登るのが一番(笑

 写真でも凄いが、実物はもっと凄い、

 確かに、投げ入れたんでしょうね、アレを・・・

 信仰心とは、おとろしいもんだと実感したお参り道中であった。



 ・・ちなみに、下山はあっという間だったが、登りより怖かった・・





山陰ツー、ダイジェスト版そのE


 シャブ 


 無事荒行を終えた一行は宿泊地の大山山ろくを目指してひた走る、

 もう、心、此処にあらずで、コーナーを抜けるたびにビールがちらつく、

 っと、あるコーナーを抜けるとアメリカンが転がっていた、

 助けて話を聞くと、友人たちが先行していると言うので、
ちょろっと飛ばして検挙してきた(白バイですから)

 とりあえずたいしたことはなさそうなので、一安心。

 この事件のため、タッチの差で後発隊に先に宿に着かれてしまった。(ほんの数分)


 荷物を持って部屋に入る、お察しのとうり、酒乱部屋だよ父ちゃん(涙


 
 自分にとって、ビールはシャブみたいなもんだ。

 切れるとまずい、ひじょーにマズイ・・



 それが今回はビール×豪華しゃぶしゃぶ宴会だと言う。


 ちゅうことは、シャブの3乗じゃないか!←(企画はおやぶん)

 生きてていかったなぁ、さっき崖から落ちて・・・なんてことを考えながら、宴会に突入。




 書くまでも無いが、いつものごとく、ジョッキが乱れ飛び、

 「肉の追加じゃ〜」の怒号が飛び交う。


 
 ・・で、気が付くといつものとうり、宴会場には我々だけ。




 それじゃあと、漬物と味噌汁で〆の飯をほうばる師匠、しあわせ一杯。
  ↑
  (瀬戸さんはビールに限らず、いつも幸せ一杯です)


 その後は酒乱部屋でくっちゃべって、ご就寝、

 荒行の疲れか、だれぞのイビキもきになんねい。


 大山の夜は、ちょっぴり寒い、
おやすみなさい。





2009.5.3(日)
2日目です。



山陰ツー、ダイジェスト版そのF


 メリハリ


 昨晩から天気が心配だったが、本日もばっちり晴れ。

 此処は大山の休暇村、高原なので、たいそう清清しい。

 これで露天風呂があったら、最高なんだけど・・

 
 予定どうり、8:30に松江城にむけて出発、 大山の山肌を駆け抜け、展望台でパチリ。



 うむ、すばらしい景色だ、 ←(一部の人は道路しか見てませんが)

 で、松江城の堀端に到着、今回は優雅に遊覧船に乗るのだ。



 今回も参加して思ったのだが、重量車ツーには、メリハリがある、

 走るときは、「どーん」と走って、休憩(観光)も、「ドン」と取る。

 だから、記憶にも残るし、疲れも最小限、目から鱗だ。



 8人と、他の観光客を乗せた、遊覧船はゆらりゆらりと、お堀を進む、

 社交家のカタディさんは、さっそくおねえちゃんに「どちらからこられましたか?」と、
声を掛けていた。←(なぜか標準語、うーん?)

 彼のストライクゾーンはかなり広いのだ。


 小一時間船に揺られ、すっかりリラックス。気持ちいかった。


 そして腹を減らした一行は、そばを食いに出雲大社に向ったのであった。



山陰ツー、ダイジェスト版そのG


そば・・は、美味かった。


 さて、次なる目的地は、出雲大社。

 まあ、只の神社だが、やっぱりハナシの種に行ってみたかった。

 しかし、本殿は、すっぽり覆われリフォーム?中。

 聞くところによると、ちゃんと結婚式も営業しているという、

 今日は、6組もあるそうだ、まあ、これもブランド?

 わけのわからんホテルの社殿でやるより、ご利益が有りそうだわな




 とりたてて見るところもないので、そばを食おう。



 5種類のそばのセットは、美味かった。
少々物足りなかったが、「ふふふ」のために、我慢なのだ。



 後一箇所周れば、「にひひ」なのだ。





世界遺産


 さて、午後のハイライトは、世界遺産、石見銀山跡だ。

 近づくにつれて、路駐の嵐だ、高まる期待。

 駐車場に何とか潜り込み、(バイクは優遇)シャトルバスに乗り込む、

 今回は、時間が少なかったので、町並みを散策予定。


 さて、風情のある町並みを期待して、バスを降りたクラブの面々、

 思わず、顔を見合わせてしまった・・・・




 「なんか、金沢の旧市街とかわんないねぇ・・・」


 ガイドブックには当時を思わせる町並みが伝々・・」とあったが、

 なんちゅうか、どっちつかずの雰囲気、

 まあ、炭鉱で栄えた、町屋街ならこんなもんか・・・



 「高山あたりの方が、観光客受けするんでない?」

 「金沢の町屋のほうが、いいぞいね、」

 「いゃあ、そんなら、やっぱり、いっさかやろ、まだ立っとるし」
             ↑
     (わかる人にはワカル)

 「んなら、金沢城下町が世界遺産に登録されたら、ねえちゃんも遺産か?」

 「う〜ん、たこつきそうやな・・・」 ←(脱線)


 ・・なんてハナシをしながら、小一時間散策。

 鉱山の方は凄いのかもしれないが、町並みは36点ぐらいだった・・


 そののち、それっぽい喫茶店で茶ーしてバスで駐車場に戻る。


 さあ、本日の宿泊地に向おう。

 「二ヒヒ」と「フフフ」ではちきれそうだ。

 
 夕暮れの中で、ビル群の灯りがまぶしい、やっぱり都会だココは。

 なにはともあれ、早く食いたいじょ〜〜〜〜〜。ビール




山陰ツー、ダイジェスト版そのH


 黄金

 二日目の宿は、広島である、金沢とは比べモンにならん、大都会だ。

 今回の宿は、広島市民球場横のメルパルクだ、

 何で此処にしたかって?

 そりゃもう、お好み焼きが食いたかったのさ。(明快)

 さっそく部屋に入り、汗を流して(今回は個室)ロビーに集合。

 人気の多い、アーケード街に繰り出したのだった。




 が、予想に反して、広島焼きの店がネエ。

 あっちこっち探すが、全国チェーンの居酒屋はあれど、
胡散臭そうだが美味そうな店が見つからん・・・周りの店が閉まりだし焦る我々冷や汗

 ・・・・「あったぁぁ・・・」とようやく見つけたのが雑居ビル4Fの「若貴」と言う店だ。
 多少は怪しいが、ンナことは言ってられない。

 店の中ははたして超満員、凄い、ワンフロア全て客席だ・・・

 当然全員生中で乾杯、ミックス焼き(だったはず)を注文、

 やったね、当りだよこの店は。



 ・・ずっとビールには、揚げ物が一番だと思っていた。
 が、最近、歳くったのか、揚げ物はちょっとつらい。

 しかるに最近の黄金の組み合わせはビールとお好み焼きである。

 生中を3杯ほど飲み、とりあえず落ち着いたので店を後にした。


 黄金その2


 それじゃあ、ちゃんと飲むかってことで、目に付いた和民に入店、

 とりあえず生中を飲みながら、刺身とかの居酒屋メニューを食す。


 ・・ずっとビールには、揚げ物が一番だと思っていた。
 が、最近、歳くったのか、揚げ物はちょっとつらい。

 しかるに最近の黄金の組み合わせはビールと餃子である。

 大分酔っ払ってきたので、ヤスジさんと焼酎に切り替える、もちろん芋で、ボトル買いだ。

 皆のペースも落ちてきたので、そろそろ宿に戻ろう・・・



 黄金その3


 地下階の和民からぞろぞろと出てきた一個中隊。
10分も歩かんうちに数名から、「やっぱり〆はラーメン食わんなんやろぉ!」と声が上がる。

 ならさっき食っとけば良かったのにとは思ったが、わしも食いたい(笑

 ここで、メンバーはおりこうさんチームと焼酎瓶を振り回すチームに分離、

 お互いの目的地に向って出撃して行った。


 自分はおりこうさんチームなのだが、しゃーなしに、本当にしゃーなしに焼酎瓶チームに潜入、

 レポートの為には決死の覚悟が必要なのだ・・・・


 以下レポート

 「ハイ、焼酎瓶チームは必死にラーメン屋を探しています」

 「しかしながら周りには、全く店が有りません、途方に暮れています」

 「うーむ、策に窮したようですね〜おぉ!」

 「・・うわっ、街頭警らの警官に店を訪ねています、片手に焼酎瓶を持ったままです、逮捕されるかも・・(汗」


 焼酎瓶男 「あの〜、この辺でラーメン屋ねえけ?」

 警官   「ここらは、昼の町やで、あのビルの向こうの夜の街行かなないわいね」


 焼酎瓶男 「よるの街?」

 警官   「そう、よるの街」


 焼酎瓶男+α名 「どうもあんやと」


 警官   「ハイ、気をつけて」


 ・・・・言うまでも無いが、警官はバリバリの広島弁丸出しであった。


 案内とうり、ちょっとしゃれたラーメン屋があった。



 たいそう歩いたのでとりあえずビールだ・・←(酔っ払い)

 今風のラーメン(美味かった)を食べて満足した焼酎瓶男+α名


 しかるに最近の黄金のくみ(以下略)


 後は帰るだけ、地下通路をぶらぶら歩く、

 あれ??へんなとこ出たぞ・・・

 「おぉ、これがあの・・・」


 ライトアップされたそれを見て、ちょっと酔いが醒めた焼酎瓶おとこであった・・・

広島の夜は長い・・







山陰ツー、ダイジェスト版そのI


 思うこと。


 目の前にライトアップされて、それはそびえていた。



 酔いを醒ますには十分過ぎるその姿。

 ・・・原爆ドームだ・・・

 いみじくも家族をもつ身になり、色々思うことがある。

 そんな幾多の思いを瞬時に消し去った行為が此処にあったのだ、紛れもない事実。

 写真はおちゃらけだが、実はこのときは家族のことを思い出してしまった。

 ・・合掌。   

 さあ、明日も早い、ホテルへ帰って寝よう。







2009.5.4(祝)
3日目です。


 知らんかった・・・


 翌朝、早々に荷物を積み込み、メルパルクを後にする、

 なぜかというと、厳島神社には、フェリーで渡るしか手段がないらしい・・

 しらなかった・・


 と、その前に、昨晩行った、原爆ドームでパチリ。






 そして、速攻で、宮島のフェリー乗り場を目指す。

 何気に路側帯に車の列、

 早足で一点を目指す人々・・


 えぇ〜〜〜〜なんでこんなに混んでんの????

 う〜ん、これぞ世界遺産。

 しかし、昨日の世界遺産は、なんだったんだろう??


 券売機の前には、あっとゆう間に列が出来、

 フェリー乗り場は、バングラディッシュの市場状態・・

 


 うーん、これで一便目に乗れるのか???

 不安一杯な、メンバーであった。




山陰ツー、ダイジェスト版そのJ


いつくしま神社


 世界遺産、厳島神社、

 何を隠そう、船で渡らないと参拝出来ないとは知らなかったよん、

 よーく考えれば、厳・島なんだから、やっぱり島なのね。


 さて、波止場に無理やりバイクを置き、参拝客でごったがえす船着場でフェリーを待つメンバー、

 人ごみは大の苦手だが、仕方がない、でも、未だ早朝7時前だよ、ざっと見ても3〜4百人はいるぞ、・・・

 う〜む、一便目にのれるのだろうか・・・

  (逃すと、かなり遅れます、予定が・・)


 ゲートが開き、ぞろぞろと乗り込む、信心深き人々、
船内はごったがえしているが、まだまだ乗り込ませている・・・

 ・・どーも、乗れるだけ、乗せるようだ・・・(汗”

 救命胴衣が足りるのか〜?なんて心配をよそに出航、

 船内はまさに戦争末期の引上げ船状態・・・


 しかるに、厳島で我々を歓迎してくれたのはフレンドリーな鹿ちゃんであった。


ちょこぼーる (向ではありません)←謎


 島へ上陸すると、早速かわいいバンビちゃんが擦り寄ってきた。

 しかし彼は鹿せんべいを持ってないことを悟ると、
「プィ」とあっちを向いて、チョコボールを撒いていってしまった、

 まさに出来たてだ、湯気も上がってる、

 本殿までの参道には、ここかしこに、湯気が立ち上ってた、むーん・・




 ようやく本殿に到着、残念ながら、ちょうど干潮時だった。


 流石の世界遺産も、床下浸水後ようやく水が引いた神社に成り下がっていた、残念。


 大鳥居をバックに記念撮影、

 「この後も、無事故で捕まりませんよーに・・」 





 帰りの参道で、親分と、カタディさんに湯気が上がっている(出来たて)もみじ饅頭を買ってもらう、

 やっぱり、出来立てはイイ(笑   ごちそうさまでした。


 一度は行きたかった厳島神社、ワタシの希望を叶えてくれた皆様に感謝、感謝。


 さて、フェリーにて本土(!)に戻り、次なるは、岩国じゃ〜





山陰ツー、ダイジェスト版そのK


むかしの人は偉い。

 混雑した厳島神社を後に、次なるは岩国に向う、

 インターを下り、川沿いを下ると、錦帯橋が見えてきた、しものさんのリクエストだ。



 川原の無料駐車場にバイクを止め、入橋料?を払って橋を渡る。

 実物は想像以上にアップダウンが激しい、
仮の階段が作ってあるが、これがなければ上がれないよ、ホンマ。

 でもこの橋の凄さはやっぱり下から見なきゃ判らない、
ついぞ出る言葉は「昔の人って偉いな〜」である。

 まあ、世界中にはいろいろ文化遺産はあるが、
こういうのを作らせたら日本はピカイチだと思う、

 思わず身震いした構造物オタクであった・・・


 ところで朝食が未だだ、「なんか食うか?」と声が上がる、

 しかし中途半端な時間なので食堂は未だ準備中だ・・


 100種類のソフトクリームとか、訳のわからん店は有るが食い所がねえ、

 仕方なしに、売店の「名物岩国寿司」←ただの押し寿司  と、

 揚げたてのはんぺんで、朝食だ。  



 うむ、やっぱり我が芝寿司の「笹寿司」の方が遥かに美味いぞ、と確信したが、
 売店のおばちゃんの「どう?美味しいでしょう?」の攻撃には、「ハイ」と答えてしまった。

 社交家のOOOさんは、「いやぁ、うまいですねぇ」と言葉を返し、
おばちゃんの満面の笑みを頂いていた。


 うむ、素晴しい、やはり彼のストライクゾーンは無限(以下略


 腹も膨れたし駐車場に戻るが、途中に牛串の店からイイ匂いが・・・

 約一名が「ぐわ〜のみて〜〜〜〜」と叫んでたのは言うまでも無い。ビール

 さあ〜て、しからば次は大絶景のあそこだ、ここも一度は行ってみたかったトコ。

 ここはさぶろうさんが「是非ケビンに見せたい」と言っていた所。

 ・・いやぁ、あんなに凄いとは思いませんでした・・・・あせあせ






山陰ツー、ダイジェスト版そのL


人口密度


 小学校の時、地図帳で見て以来、いつかは行ってみたいと思っていた「秋吉台」・「秋吉洞」

 こんなにスケールが大きいとは思いませんでしたわ、
 やっぱり田舎モンなんやねぇあせあせ

 秋吉洞入り口に近づくにつれ、徐々に路肩に奇岩が目に付くようになる、
 駐車場にバイクを止め、エレベーターで地階へ降りるそうだ、




 観光地なのだが、混んでいるほどではない、
あまりにも広いので、空いているのだと思っていた。


 エレベーターが地階に着き、ドアが開いた瞬間、そこはまるで原宿、


 いやいや、行った事ないのに嘘は付けない、

 そこはまるで竪町のホコテンのように混んでいた。
↑  
(やっぱり田舎モン・・・)



  ・・「なんで〜こんなに人おるげん??」 と、思わず口走ってしまった。

 どこもかしこも人・人・人・・・

 下界の人口密度はめちゃめちゃ高かった・・・・




 狭い通路に急な階段、よろめくジジババに泣き叫ぶ赤子・・・
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だ、・・人間模様はね・・・


 人さえいなけりゃ、鍾乳石の情景は神秘的で素晴しい、おもわず引き込まれそうになった。

 色々な形状の鍾乳石が、かくも一堂に見られるとは感激だ。

 それにしても人多すぎ、じっくり見たかったな・・・

(メンバーとはぐれて、迷子になったのはヒミツ・・)げっそり


 それにしても、みんな鍾乳石にぺとぺと触っていた・・イイのか?


 別の出口から洞窟を出て、昼食を取ることに。

 人混みの熱気で「ぼ〜〜」としてたのか、何も考えず、
「おすすめ!人気NO1」と、いうのを注文した・・


 ・・運ばれてきたのを見て、瞬間目が覚めたのは言うまでもない。げっそり








山陰ツー、ダイジェスト版そのM


 NO1.

 秋芳洞を出たところの食堂に入る。

 まあ、ありきたりの観光地の御飯処だ、

 カツ丼、天丼、親子丼、エトセトラ・・・


 その中に「当店、人気NO.1! 」と写真入で紹介してあるのがあった。


 ・・・その名も 「カルスト洞丼」 ←(だったと思う)


 怪しいネーミングだが、カトさんと自分はコレを注文した。

 何を隠そう、疲れていて、思考停止状態だったのだ・・・


 他のメンバーはありきたりの丼を注文していた、今思えば、すっごく賢明な判断だ。


 テーブルに次々と運ばれてくる丼物、

 向うからおばちゃんがやけにでかい丼を運んできた



 300φはあろうか、朱塗りの丼だ、

 横の味噌汁がやけに小さく見えた。

 向のヤスジさんが、「くろはし、えらい豪勢やな〜」と覗き込んでいる。


 「ふふん」と、自慢げに蓋に手を掛けるワシ。


 ・・「ぱかっ!」 と蓋が開いた・・・・「ん?」

           ・
           ・
           ・
           ・
        (約1分27秒)
           ・
           ・
           ・
           ・
   ・・・・「ナニコレ?????」



 どうみても、小学5年生の家庭科自習で初めて作った丼にしか見えん・・

 背筋に寒いものが走ったが、腹は減っている。

 一口食ってみた、脂汗が出た。

 飲み込んでみた、毛穴が開いた。




 や・ら・れ・た・・・・・げっそり

           ・
 こりゃどう見ても  不人気NO.1じゃねえがんけ、あ”


 どうしようもねぇ、とにかく掻き混ぜて飲み込んだ、

 気が付くと親分が気の毒そうにこちらを見ていた・・泣き顔



 ここの食堂は前払いだ、やるな、おばちゃん・・・


 もういい、気持ちを切り替えよう、

 今夜はフェリーで宴会だ、


 しかるにもう心此処に在らずの96843であった。

 

 そして初フェリーへ・・・・「うふふ」





山陰ツー、ダイジェスト版そのN


どきどき


 「カルスト洞丼」に魂を抜かれてしまった96843

 中国道に乗り、新門司を目指す彼を容赦なく降雨が襲う・・


 「あ”〜合羽着んなんがいや・・(怒)」と悪態をつきつつ、じつはちょっとわくわくしていた、96843.
  ・
  ・
  ・

・・そう、あれは去年の座禅ツー最終日。

 フツーのビニール合羽しか知らなかったワタシ、

 ま〜蒸れる蒸れる、瞬間サウナ状態になった、

 やったことないけど、サランラップダイエットってあんな感じなんだろう、

 不快指数という意味を、身をもって感じた日だった・・・
  ・
  ・
  ・
  あれから一年、好きなビールもやめ、 ←(うそつき)
  銀行融資を得て購入できた「ゴアテックス」の商標。

  苦難の道のりを経て来た者にとって、まさに栄光の瞬間。


 


 どきどきしながら、ゴア合羽を羽織る、息苦しさは全く無い、素敵だ。揺れるハート


 よくかんがえると、クシタニの革パンツにクシタニのジャケット、
その上にクシタニの合羽を羽織っているではないか・・・ウッシッシ

 これは凄い宣伝だ・・ 

 ・・・・「ク シ タ 二 さん、何かくれ!」



 まあ、合羽のハナシで随分引っ張ってしまったが、ブーツもゴアなので本当に快適だった、 

 「雨 サイコ〜〜〜〜!」(笑


 コレもひとえに、親分や、ヤスジさん、しものさんのアドバイスのおかげ、ありがとうございました。

 やっぱり、とし・・いやいや、先輩の言うことは聞いとくもんだべ。




 と、考えながら、雨の高速をぶっ飛ばし関門海峡を超え、九州上陸。

 じつは九州に来たのは初めてなのでちょっぴり嬉しかった。


 新門司のフェリー乗り場に到着、フェリーも初体験なので
乗船手続きなんかは、親分におんぶに抱っこ、ありがとうございます。

 排気量750CCで分けられるので、クジラと、RVF,VFRは料金が安かった。

 ターミナルで土産を宅配便で送る手続きをして、バイクに跨ったまま、フェリーの船首が開くのを待つ。



 この瞬間も結構ドキドキであった揺れるハート


 いゃあ、フェリーって、でかいのね・・・

 ・・・そののち、親分よりヒミツのミッションが発令された、

  思わず、大役に身が引き締まった、96843@重量車クラブ下っ端であった。







山陰ツー、ダイジェスト版そのO


 ミッション。


 もう、ツーから一ヶ月経っちまった、あぁ、記憶が薄れて・・・


 無事神戸行きのフェリーに上船を果たした7人

 (カタディさんは、秋芳台から別行動っす)

 航行中は船倉に立ち入り禁止になるため荷物を持って船室に上がる。

 狭い4人部屋で「キランぴかぴか(新しい)」と、親分と目があった96843@重量車下っ端。

 親分の目は「君だ、君にしか出来ないんだ!96843!」と訴えていた

 (んなコト訴えてません)


 根が単純な96843@重量(以下略)は名誉ある拝命を受け
早速行動に移すべく部屋を飛び出した、


 狭い廊下を突っ切って、小走りに階段を下りる、
その行動はO朝鮮兵士のように敏速で、なおかつ正確だ。

(ここで96843の体型を知っている人は笑うはずです) ←やかまし


 「こ・こ・か・」


 「息子よ、母さんを大切にな・・・」

  
 息を殺して後ろ手でドアを開けつつ一気に突入する、


 「よかった、だれもいない・・・」

 とりあえずミッションの半分は成功だ。重量車クラブマンセ〜(?)

 警戒心を保ちつつ、ロッカーのキーを回す96843であった。





 ・・いやあ、気持ちがイイ。

 ・・なにがって?     そりゃ、一番風呂さ。

 フェリーの風呂は狭いがやっぱり気持ちがいい。

 湯船で足を伸ばせば極楽だ。



 ミッションその@

 「とにかくフェリーの風呂は混むので早く入って早く出ろ!」なのだ。

 ゆっくり浸かりたいが、ミッションは絶対だ、
いつもは超念入りに体を洗うが、今日は、ちゃっちゃと洗う。

 「ごめんよ、MYSON」   ←意味不明


 次々に入室してくる客をかわし、全速力で次の場所に向う、ココからが勝負なのだ。


 浴場からの脱出の際に親分と目が合った、

 親分の目はミッションの順調な推移に満足だと語っていた。自分にはそう見えた。

 ガンバレ、自分。


 一気に廊下を北上?次なる拠点に滑り込む


 ・・・「くぅ〜しまった、少し遅かったか・・」


 いやいや、まだ挽回は出来るはず、ガンバレ自分。



 ミッションそのA

 「はよ〜食堂の順番とって、宴会の場所を確保すること」


 食堂が開くまでにまだ30分ほどあるが、すでに10人ぐらいが並んでいた。

 フェリーの食堂は混むのだそうだ、
おまけに調理済みオカズなので、早いモン勝ちなんだそうだ(親分談)

 楽しい宴会には美味い肴は欠かせない、さすが親分、的確な指令だ。


 ガラス越しに中をうかがうと、ちょうど窓際にイイテーブル席が見える。

 その席をロックオンして他の客の威嚇を始めた96843であった。 ぷっくっくな顔

 しばらくすると、酒豪のY隊員、S隊員が合流、
うわばみの2名の応援でほっと一息、後は開門を待つだけだ。


 すでに自分の後ろは長蛇の列だ だいぶ周りも殺気立ってきた、

 食堂のねえちゃんがドアを開けた瞬間、なだれ込む人々。

 我々もすかさず、つまみをテキトーに選び、「生中7つ」と叫んで目標の席をゲット!

 ・・たぶん、閉店までいすわるから一番隅の窓際席を確保できた。

 完璧だ、完璧だよ。 重量車マンセ〜



 ミッションそのB

 「みんな揃って乾杯が出来ること。」

 あとは何回か厨房に戻り、オカズを運ぶ、コレは楽勝!いろいろあって、楽しめそうだ。

 程なくして、親分はじめ、全員が揃う、
何はともあれ、無事最終日を迎えられたことに乾杯!ビール




 まだ外は明るいが、船は徐々に岸を離れているようだ、「さらば九州!」


 ミッションを無事にこなせて、乾杯で一気に空けてしまった96843であった。



 呑もうがOOうが、何しようが、船は進む。リゾート

 ・・のっけから波乱の予感。←(今更では無いケド・・)




山陰ツー、ダイジェスト版そのP


おつまみ


 徐々に九州が遠ざかっていく、

 厳島神社・・岩国・・秋芳洞・・・

 今日の走りを肴に、1杯、2杯、生中を開ける。

 ど〜も今回参加のメンバーは呑むやつばっかりのようだ、

 フェリーだろうが、お寺(去年)だろうが、まったく意に介する様子は無い。

 走りもOOだが、OOもOOOだよ、まったくもう・・・


 空のグラスがテーブルを占拠し出し、(一人3〜4杯、約一名5〜6杯)
手狭になったので瓶に切り替える。


 周りを見渡すと、そこそこ他の客はいるが、自分たちの周りのテーブルは空いていた、

 「今日の乗客は賢明だ」あせあせ

 そろそろ腹も落ち着き、酒の肴はケビンさんになった。

 曰く、「ケビンさん、苦手な食い物ある?」なんである。


 はっきり言って我々の意地悪な予想を裏切り次々と日本食を完食するケビン、

 う〜む、中々手強い・・・(だって奥さん日本人だし・・)

 バイクもGT750やCB400FOURを持ってるし、まったくもって、妙なイギリス人だ。

 (最初はさすがに、トラに乗ってたらしい)


 何回も厨房を往復し、そのたびに完食され、愕然とする、

 うーむ、彼が苦手な物は、この船内に無いのか・・・



 
 ・・・・「み・つ・け・た・」ウッシッシ

 ガラスケースの中にそいつはあった、小さいけど核弾頭だ、(たぶん)

 自分は好きですよ、御飯にも合うし。



 そう、それは我が日本が誇る発酵文化の華、先人の知恵、まさに食文化。


 そ  れ  は 「くさった大豆」・・・・イヤイヤ。






 それじゃなく








   「 腐 っ た イ カ の 内 臓 あ え 」 だ。



 まあ、世間一般に言う、「イカの塩辛」ですねん。



 その「くさったイ(以下略)」の小鉢をケビンの前に差し出す。

 すかさず、しものさんが英訳して説明、

 平静を装うケビンは明らかに動揺している(ようだ)、


 親分が「ケビン、美味いよ!プリーズ!」と、勧める、


 覚悟を決めたのか、箸で掴み、恐る恐る口に含むケビン・・・




さあ


さあ


さあ



 結果は、画像参照。


 けびんさん、すんません、みんなで悪乗りしてしまいました


 (尚、残った塩辛は自分がご飯にかけて頂きました、結構こなれていて、かなり臭かったデスはい。)







 揺れる


 さて、宴会も佳境に入り、すでにビール瓶の数も増す一方、
一部のメンバーは「かったるいと」すでに焼酎も一本空に・・・

 瓶を返しにいくのが面倒で、ちょうどいい窓枠に並べておいた。

 すでに食堂には他の客の姿は消えうせ、ある一角だけが異様な雰囲気だ。



 一応はセルフサービスなのだが、手持ち無沙汰なのか、食堂のねえちゃんが食器を下げに来た

 ・・・たぶん心の中は「はよ帰れ、オッサンぷっくっくな顔」だったに違いない



 そのねえちゃんが窓枠の空き瓶を見て「ぎょっ!」と、しつつも


 「お客様、船が揺れると危ないですのでお下げしますか?」と言ったのに、


 「な〜ん、記念やし最後まで置いとくげん」と駄々をこねるメンバー・・


 これで来年以降の乗船拒否は確定だよ・・・


 そのねえちゃんが、あきれつつもラストオーダーをつげに来た、

 こんな集団ジジイを前にしても笑顔で案内できるのか、彼女もまたプロフェッショナルなのだ。


 その後はラストの乾杯(またかよ)をして、炭水化物くって部屋へ引き上げ、

 ツーの疲れもあって、各人あっという間に眠りに付く

 (疲れって、そりゃ4時間も呑んでりゃ寝るわね)

 親分が各人の寝顔を写真に撮っていたようだが定かではない・・

 ワシのイケメン画像がインターネットに流失しないように祈ろう(笑


 おやすみなさい・・・ZZZZZZ眠い(睡眠)


2009.5.5(祝)
4日目です。




山陰ツー、ダイジェスト版そのQ


 目覚め


 昨晩は呑んだくれたくせに、いつも自然に目が覚める、

 昨晩親分が言っていた「夜明けごろに本四連絡橋の下をくぐるぞ」が、ちゃんとインプットされてたようだ。

 最上階のデッキに出てみると何人かの乗客がいた、

 聞こえるのは野太い排気音と波の音。

 風はあるが、瀬戸内海は非常に穏やかだった。


 大きい船にはあまり乗ったことが無いので比較できないが、かなり速いと思った、

 遠くに見えていた連絡橋が意外な速さで迫ってくる、

 こうやって見上げると本当にデカイ、圧倒される・・・人間って凄いな。




 時同じくして、デッキに上がってきた親分と師匠と記念撮影、

 朝食までの一時をのんびり過ごすことが出来た。



 さて、支度をしていると、船はもう接岸していた、

 バイクは一番最後に降りるそうだ、(乗船は一番最初)




 合羽をたたみ、荷造りをして、船倉から地上へ、

 初めての体験だったが非常に快適だった、ありがとう阪九フェリー


 さあ、あとは金沢を目指し、駆け上がるだけ、天気も上々、イイ一日にしたいもんだ。


 ・・なーんもオチが無いって?

 今回はね、とっても平穏な朝でした、マル。









山陰ツー、ダイジェスト版そのR


ツーレポ最終回


 いやあ、今回は19回まで行っちまいました、

 で、今日は最終日、ひたすら金沢へ向う行程だ。

 神戸から三田に抜け、周山街道で敦賀へ、

 今庄から池田町経由で大野市〜勝山

 いつもの谷峠経由で道の駅白山さん着である。


 至って平和に山中のワインディングロードを堪能していたが、いまいち違和感があった、

 いつもはブイブイな1000Sの切れがちょっと変だ。

 久しぶりの走行だからか?と、思ったりしたが、やっぱり変。

 後日判明したが、さすがヤスジさん、ちゃーんとオチを用意してたのだ・・


 まあ、実は結構大変なコトだったんだけれど、それをも笑いに替えてしまうあたりは氏の人柄である。
             ↑
        (な〜んもフォローになってねーし)

 そんなこんなで昼前には鶴賀のココスに到着、早い昼食を取る。

 ヤスジさんは所要で一足先に高速で帰路に着く、


 「おつかれさんでした〜楽しかったです!」

 でもヤスジさん宅まで4時間は掛かるよね〜(笑

 なにはともあれ、元気なオッサンである。←人のこと言えるか・・





 さて、我々は下道を淡々と走り昨年来た池田町山中の滝の前で一服。

 前回は、親分がガス欠寸前で停まれなかったところだ。

 新緑がまぶしく、空気が美味い、紅葉時期に来たら凄いだろうな〜




 さて、「ほうけい寺」の横をすり抜け大野〜勝山市へ。

 此処までくればホームコース、谷トンネルを抜けたとたん、石川県の匂いがした・・


 「あ〜無事に帰ってこれたなぁ、ふぅ」 と、溜息。


 3時過ぎには「道の駅、白山さん」に到着。 全車無事完走だ。





 全員言葉は少ないが、充実感で一杯である。


 何回も書くが、いつものメンバーは最高だ。乗るたびに発見があり、納得があり、希望が湧いてくる。

 少し話しをして、記念撮影。

 旅の終わりに長居は無用だ、

 バカな道中記は、宴会の肴だ、それまで取っておこう。



 一台、 又一台と、手を上げて去っていくメンバー・・・












・・・そして、誰もいなくなった・・・

《完》







今回のGPS軌跡。

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